ハニカムシティ

短歌と短文、妄想旅行記
短歌と短文、妄想旅行記
神田川のオフィーリア

神田川のオフィーリア

神田川にあいがあふれて死んだ日に夜雨がふるわ ねえ泣かないで

飽和した街の灯りをはなかずらにみたててせーの、の合図で飛ぼう

明滅する右折ウィンカ、信号機、充電残量、巡礼のうた

雨のよる神田川からうまれおちる「かなしいこと」に蓋ができない

オフィーリア、濁った水は甘いでしょう? 朝まで指をつないでいてよ



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雨の夜の神田川のどぶ臭さがすごかった話
写真は雨上がりの椿
タイトルは作家アリスのもじりです すき