ハニカムシティ

短歌と短文、妄想旅行記
短歌と短文、妄想旅行記
丸ノ内線は宇宙ステーションに止まりません

丸ノ内線は宇宙ステーションに止まりません

天気輪に現実投棄しにいこう夜は紺碧汽笛がひびく

カーディガンもラッコの上着も脱ぎ捨ててサンダル履きの少女は駆ける

四ツ谷駅と後楽園のあたりだけ夜空を走る 毛布に潜る

地下鉄を夜の匂いが抜けるときすこしうれしいすこしさみしい

「あの星はポラリス」「あれはからすうり」シングルベッドにさかさのままで